第三十九夜 「リンゴ村から」から

新歓パンフより

82年版 83年版

北溟寮・北鷹寮・朋寮の弘大3寮+国立病院付属看護学校の不孤寮 しめて4寮は、当時「青森県寮連」なる組織を構成することになっていた。その県寮連では 新入生を迎える毎年四月に新歓パンフなるものを作成しており、それには「りんご村から」というタイトルがつけられていた。

現在、まるひの手元には、この前ムトーから借りた82年版と、ヤスダからもらった83年版がある。その中から抜粋で、書き写してみました。もちろん元記事を書いた方からの了承はもらってませんが、お許しあれ。(この色の字が引用部分です。基本的に誤字があっても そのまま引用しています)

夢のデートコース

-春・日曜日ルンルン編-
○まちあわせ
札幌でよく使われるのが地下街のパルコの出口か、ポールタウンの入口の所。ひまな人は女を見に行くとおもしろい。さて今回は、あまりはっきりとまち合わせということが他人にわかるとはずかしいのでハイローザの横のバス停にする。もしデートをすっぽかされても、ごまかせる。(PM11:00)
○昼 メシ
ナポリタンでたらこスパゲッティを食べる(PM2:00)
○文化会館のプラネタリウムを見に行く(PM3:00ぐらい)
○その帰り、弘前公園の中を通り、さっきのプラネタリウムの余韻とまわりの景色を利用し、まず相手の気持ちをさぐる。(PM4:00)
○その結果、雰囲気がよければかくみ小路のムッシュでワインを飲みながら軽く夕食を食べる(PM5:00)
○当然そのあとは飲みに行くのであるが、赤ちょうちんや鳥Qはさけて、シブク新かじ町のワン・ショットバーでバーボンやスコッチウィスキーを飲むのです。一パイ300~500円くらいです。PS このあとは各人にまかせます。ディスコに行くなり、ホテルに行くなりして下さい。でも、最初のデートは、このまま彼女を送っていった方がいいと思うよ。当然、次の約束はしておくこと。(映画とかコンサートです)…と以上ですが、こんなもん実際やってたら金がいくらあっても足らん、ふざけんじゃねえ。この他、季節別・予算別・曜日別のコースも用意されておりますが、相手を見つけるのが先決だ!

*サッポロから弘前に来た人だったら、その落差に驚いたことだろう。しかし文化会館にプラネタリウム?そんなものあったっけ?全然覚えていないっす。

【雑学タウン情報・考】

-西弘のヨークのジャンピューターは頭が悪い。どんなしろうとでも絶対あがる。
-朝日会館のアレンジ657番は出る。また2Fのゲームセンターの自販のうどんはうまい
-なんといっても、時間つぶすならスコーラム。めしを食うなら学食でコープだわ
-腹がすいたら土手町のメルヘンでおいしいフランスパンを食べよう。とてもおいしい。味見までさせてくれる
-立ち読みするならハイローザの水木か、イトーヨーカドーがいいぜ。そのあとすぐ、日活へGO!

*ビデオゲーム業界にいる筆者ですが、「ジャンピューター」という言葉はさすがに久しぶりに耳にしたぜ。そういえばハイローザに「水木」って本屋ありましたねえ。すっかり忘れていました。

【広告より】

《左図》 まっちですかい。のり子ですかい。
《右図》 立つ鳥跡を濁さず とかいいます。トラは死んで皮を残す とかいいます。これは82年の新歓パンフなので、古田土、粂田の両氏はこのパンフが発行されたときには立派な社会人なのです。
曰く…寮生は卒寮してバカを残す。34-9822は もちろん寮の電話番号です。しかし。これ、この年の新歓パンフを借りるまで、すっかり忘れていました。まあ、なんてことをしてたんでしょうねえ。若気のいたりとはいえ。

【古本屋のご主人】

1)まずは小山古本や(丸三ショッピングセンター向い)この店の好きなところは、何といっても天井が高いことよ!あのてっぺんのタナにある新聞紙にくるんでホコリをかぶった本は何かしらって?何日も眠れないの!あっそれとこの店のオジサンったらいつも本をただモクモクと読んでいるのに私が本をもっていったらさ「はい!350円!」とても大声でいうのよ!私好きよオ・ジ・サ・ン!
(2)ダリヤ古書店(弘前郵便局よりからな遠く)マンガがとにかく多い!マンガ好きの人はぜひここに行くべし。だが立ち読みは厳禁よ!あっそれとここは、プレイボーイとか少年マガジンとかの十年前のを置いてあり、私共”ツー”の者にとってしばし股間をまさぐってくれるのだぞ!
(3)成田書店(青銀前)目玉商品は、地元出版物!津軽の文学とは…などという大テーマを学ぶ人カンゲイします。こには古レコードもあるんだ!
(4)みちのく商事(第2大成小の向い)一応古本もやっているが、ぜひこの店にいってほしい!なぜならばこの店の経営は?そしてこの店はどーゆう店なんだろうか?と考えられることはいくらもありまっせ!レポート10枚でも書きたりんや!そならよろしゅうたのんまっさ!

*書いたのは男性?女性?しかし、「股間をまさぐってくれる」ってなんちゅうこというのよ。

【たけちゃんまんの365日】

3コマ目、6コマ目に登場してる「こらと」こと つなぎのおっさんは、この前年2階に移住したコツチダ。81年入寮の2階生は個性豊な連中が揃い(いわばコツチダチルドレン)、久々に2階は活気づいた

【タウンミニ情報】

-パフェならやっぱり弘大前のビラ
-かくみ小路の「万茶ン」は市内でいちばん古いサ店とか
-銀座通りの「にし富」は琴の音の中でそばが食べれる
-土手町十文字の「アメリカーナ」のびっくりパフェは500円
-ヨーカドーむかいの「アリマ」の焼きうどんはおいしい
-「ボルドー」のサンドイッチはお勧め品
-とにかく弘前の女はきれいや(特に女子高生)それにひきかえ……
-プレゼントなら代官町の「Yes」がよろしいんじゃない?
-ヨーカドーのファミリーレストランは気もちがいいぜ、バニラが安いから、それくって帰ろう
-鍛治町の「亜穂露」歌って踊って食い放題で女性1000円
-弘前公園近くの「小倉屋」のお好み焼きは美味
-そばならやっぱりきそばの「一力」
-「USAピント」は5回毎に入場料が無料
-ハイローザ向かいの「ガキ大将」のげんこつおにぎりは最高
-ラーメンはアイスクリームがついてくる「ぶんぶく茶がま」
-アプリーズ2Fの茶店のビーフセットはうまい
-「リュウ美容室」は学割が使える
-「れんが亭」のヨーグルトパフェはお勧め品

-弘前は木曜日は雨が多い
-春にはひざ上38㎝になるそうだ、学食が楽しみだぜ
-寿司食うんなら本町坂の「寿司藤」だぜィ
-出前なら出前賃もとらず値段も3年前と同じ「富田飯店」
-Richな気分を味わいたいのなら百石町のレストラン「サンク」
-朝の弘前城はカップルもいないし、すがすがしい
-城の下の「ナポリタン」のたらこスパゲッティは美味しい
-弘前駅近くの「カレーライス若柳」では手相も見てくれる
-「ブドー屋」は男一人で行くと情けない気をつけな
-丸紅のファミリー食堂のウェイトレスは弘前ピカ一!なんであんなにかわいいの?
-冬の弘前城でデートするとたき火をするはめになる
-「ほっかほっか大将亭」ののり弁は安くてうみゃー
-「スコーラム」の焼きうどんはおそいけど美味”生きてるんです…”
-ハイローザ内の「ブックス水木」はきれいなカバーで包んでくれる
-夏はねぶただ、ねぷただ。これを見てから帰省しようぜ

-つつじの頃の弘前城は大変美しい
-早朝、市営グランドにいくとゲートボールの仲間に入れてもらえる


*この中でよくわからない店 「USAピント」←これって何の店?入場料??鍛治町の「亜穂露」も夜露死苦。「ボルドー」のサンドイッチっていうのは例の「パン野郎」ですかね。「万茶ン」「一力」「ぶんぷく茶がま」「富田飯店」「ナポリタン」「スコーラム」は03年冬弘前紀行でも生き残りが確認されています。

(2003, June 16)

◆第三十九夜を2003年1月にアップしたあと、この第四十夜をアップしたのは五ヶ月後の6月。この間にムトウといった弘前旅行があったわけだ。

◆朝日会館のアレンジってありますが、アレンジボールってのがあってだなあ、パチンコの一種であるわけです。朝日会館は1階はパチンコ、2階がゲーセン、その上にはボウリング場でしたぜ。
◆マルヒが入学した78年に「かくは」が閉店し、80年に「ハイローザ」ができましたた。ハイローザの思い出は今回の記事にある「ブックス水木」って本屋さんと、あと、上階にあったゲーセン、こっちは地元資本の朝日会館と違いナムコの直営店で雰囲気がぜんぜん違いました。直営店だけにナムコ新機種の導入は早く、マルクマと一緒に『ファイナルラップ』や『ゼビウス』で遊んだものです。卒業後、マルヒはナムコに入社し・遊ぶ側からゲームを作る側に変わるのですが、60歳すぎになっても同じところから給料もらっているなんて夢にも思いませんでした。

◆本町坂の「寿司藤」はなぜか観桜会の帰りに何度か寄った思い出。《並》より下の《潜水艦》ってメニューが(波の下っていうシャレです。念の為)あったっけ。
◆03年には生存していた「富田飯店」「ナポリタン」は閉店しました。
◆ひょっとすると「USAピント」ってノーバン喫茶のことかも。81年ころは全盛期で新宿の「USA」ってお店が有名だったらねえ。ただマルヒは弘前でいった記憶はありません。いやほんと。

《2021/08/09》

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